姫うらら 小さな袋のかたち | yukihimedori
2026/06/27 21:09
姫うららは、直径2.6cmの綿糸の円から生まれた、高さ約5cmの小さな袋です。
袋から引くと紐は約14cmになり、手の中に収まる小さな存在として編んでいます。
同じ小袋のシリーズの中でも、姫うららは平面ではなく、巾着のように筒状のかたちをしています。お札入れのような平たい構造ではなく、立体としてふくらみを持たせた構造です。
そのため、指先で包むとわずかな奥行きが生まれ、入れるものと形がやさしくなじみます。
素材には、シルクラミーの生成り糸と、草木染めの綿糸を合わせています。模様を入れず、糸そのものの質感と色の重なりだけで構成しています。
このかたちは、40年前のインドの旅で出会った、小さな首掛け袋の記憶から始まりました。旅の中で見た、日常に寄り添う小さな袋の存在が、今も制作の根にあります。
思い出の石や香りのもの、お気に入りのアクセサリーなど、小さなものをそっと収めるための袋です。身につけるというより、気配を一緒に持ち歩くような感覚に近いかもしれません。
姫うららは、平面の小袋とは少し異なる立体の構造を持つことで、より“手の中にある存在”としての感覚を大切にしています。
Yukihimedori | ニットクリエイターjunco